肛門科の求人考察
1.肛門科の役割と特徴
肛門科は肛門や大腸などを含めた下部消化管に対して診断と治療を行っていく科目になります。
基本的に生活習慣や排便習慣を改善し、薬物治療がメインとなっていますが、
それでも改善することが難しい場合は手術療法を行っていくことになります。
肛門科での
診察の流れははじめに問診を行い次に視診、指診、肛門鏡での診察、必要な場合は大腸内視鏡検査といった流れです。
肛門科に訪れる患者さんの
よくある疾患には、
痔核や裂肛、脱肛、肛門周囲膿腫や痔瘻、肛門周囲の湿疹、大腸ポリープや大腸がん、大腸憩室炎や憩室出血、虚血性腸炎、潰腫性大腸炎などが挙げられます。
肛門科の看護師の役割としては、問診や検査、検温、手術介助などの一般的な看護業務となります。
また、患者さんの中には行きづらいと躊躇しやすい科目でもあり、どんな治療をするのか?など不安を抱いている方が比較的にほとんどです。
ですから、患者さんの精神的なケアも大切な仕事です。
とかくデリケートな科なので精神的ケアを欠かすことができません。
部位が部位なので
恥ずかしさから受診が遅れて、疾患が進んでいる可能性もあります。
ついつい受診することを延期し、どうにも我慢できなくなってから肛門科を訪れるということがあります。
そんな患者さんの気持ちを思いやることが、肛門科の看護師の仕事の一つなのです。
肛門科に就職することで、看護師としてばかりではなく人間としても成長できるのです。
否応なくコミュニケーション能力は身につきますね。
肛門科は主に肛門、大腸の疾患が専門であり、外科に分類されています。
ですから肛門科では手術を行うケースもあります。
基本的には内科や胃腸科などと一緒に構えている開業医も比較的に多いのですが、
最近では肛門科のみで開業している診療所・クリニックも増えてきていおります。
入院施設がある肛門科もありますので、その場合は配膳や下膳の他、ベッドメーキングなども看護師の仕事になっています。
仕事は検査、治療、診察などにおいて医師の手伝いをすることが比較的に多くなります。
検査などは主に看護師によって行なわれる事もあります。医療補助としての役割は重要です。
肛門科は、肛門や大腸の疾患を診る事が多いです。
特に食生活が乱れている人や生活習慣病の人にも関係してくる診療科です。
肛門科に来る人の中には、恥ずかしいという気持ちを持っている人が比較的にほとんどです。
肛門科は患者さんにとって精神的に難しい疾患といえます。
看護師に必要なのは、患者さんの気持ちを適確に把握すると同時に、
相手の気持ちを考え、言い方や言葉を変えていく柔軟性です。
症状について相談をされた時など、看護師の態度が非常に重要です。
看護師の誠実な態度で、患者さんとの信頼関係を築くことは大切です。
処置時には、患者さんをリラックスさせるのと同時に、
プライバシーをしっかりと守っていく気持ちが重要です。
2.肛門科の給与と給料
肛門科の看護師は消化器科や胃腸科と一緒になっていること事が比較的に多いです。
よって、肛門科の看護知識やスキルを身につけていることによって、
消化器科などでの勤務がしやすくなります。
肛門科は施設関係で勤務する場合にも必要なスキルになっています。
施設に入居されている方も、人工肛門など肛門科に関わる治療を受けている人が比較的に多くいます。
こういった入居者の管理などを安心して任せることができる看護師であれば、
施設側からすると願ったりかなったりです。
施設で勤務する看護師は、比較的に高度な看護技術は必要ありませんが、
知識や経験が豊富であるにこしたことはありません。知識や経験があれば、
何か急変が起こった場合でも、冷静に対処ができるからです。
看護師としてありとあらゆるケースに対応できると、
施設看護師として年収アップに繋がることもあります。
肛門科はそれを専門的に行う場で勤務することが全てではなく、
肛門科の疾患を持っている患者様に対し、きちんと接することができるのも重要ですね。
肛門科の看護師が年収アップを求めるのであれば、
最も良い方法は肛門科専門の病院で勤務する事です。
肛門科専門の病院であれば、スキルや知識の向上にも繋がりますし、
専門的に学んでいきたいのであれば良いのではないかと思います。
また
緩和ケアや消化器関係に転職することも年収アップに繋がる可能性が比較的に高いです。
もちろん、その分仕事内容はきつくなりますが、好きな分野であれば問題ないでしょう。
やはり
肛門科の経験をプラスとして見てくれる病院で看護師として勤務することが
最も年収向上になりやすいです。経験を軽視されてしまうと年収面の優遇は期待できません。