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    1.手書きか、エクセルか?

     採用側にとって履歴書は性格、入社意欲、人柄を見る判断材料になります。 職務経歴書は元々どこへ送っても似通った内容になるので、 コピーでかまわないという採用側の気持ちがありますが、 履歴書は最重要書類なので個人を特定できる手書きを好む企業も少なくないようです。
    上手な字というのは、「人の目を気にする」「向上心がある」「礼儀がある」などと 判断できる情報が、とても多いです。 仮に上手でなくても、ゆっくり丁寧に書かれたものは、それなりに誠意が 感じられ、それは下手な字のマイナス面を帳消しにできます。 しかし、履歴書をPCで作ってしまうと、そういう材料を一切提供しないという形になります。 面接官は少しでも相手の本性を引き出したいわけですから、 それに答えるために履歴書はやはり手書きが理想であり、 美しく書かれた手書きの履歴書が悪い印象を与える事はまずありません。
     しかし、履歴書を作ることは大変労力がいります。 それが採用側にとって良い判断材料にもなるのですが、 汚い履歴書を送られるくらいならエクセルで書いてもらった方が読みやすくていいと 考えているのが実情です。 また、病院によってはデータ集計をエクセルで行なっているので また、エクセルを扱える能力を示してもらう意味合いも含めて エクセル形式を迎合する企業も希少ながら存在します。 つまるところ企業・面接官の意向によってどちらが好まれるのか変わってしまう場合があるという事は 理解しておく必要があります。
     では、手書きとエクセルを比較してみたとき、結局、結論としてどちらの形式で履歴書を書けばよいのでしょうか?
    実は、面接の上手い方は面接前に電話等で話をする際に前もって履歴書の書き方(手書きかエクセルか)を さりげなく聞いてしまうのです。 また、あまり優先度の高くない求人については何も聞かずにエクセルで済ませ、 力を注ぐ場合と注がない場合を上手く使い分けているのです。


    2.日付

     記入した日付ではなく、提出する日付を記載します。 郵送するなら差出日、面接の際などに持参するなら当日の日付となります。


    3.写真

     3ヶ月以内に撮影した証明写真が必要です。 ジャケット着用、インナーは白いブラウスが好印象を与えます。 肩より長い髪の方は、一つに結んで顔が見えるようにして撮影します。髪の色は黒に近いほど好感をもたれます


    4.氏名

     氏名を記した文字が弱々しかったり乱暴だったりすると、 本人の性格もそうであるかのような印象を与えてしまいかねませんので、 特に心を込めて丁寧に書きましょう。振り仮名は、 下の名前がひらがなまたはカタカナであっても省略しないようにしましょう。


    5.生年月日

    「2.日付」を西暦で書いた場合は西暦、元号で書いた場合は元号でそろえるのが理想です。


    6.現住所・連絡先

     現住所は、都道府県名や集合住宅の名称・号室も略さずに書きます。 連絡先は、携帯電話の番号でもかまいませんが、 電波状況によっては連絡を受けられないおそれもあります。 留守電機能をオンにしておき、連絡を受けたらできるだけ早く折り返すようにしましょう。


    7.学歴

    学歴は高校入学から大学卒業までを記入します。 留学経験は、大学卒業の次の行に書き、語学力を生かせる職種なら詳しく書くことをお勧めします。 また、卒業研究(論文)のテーマは学歴ではありませんが、 応募企業の業種・職種に関連がある場合には記述してもよいです。 入学・卒業年度の間違いや学校名称の省略は、 正式書類を書けない大人と判断される材料となり、 それだけで不採用になる事もあります。 学歴と年齢が合わないのもマイナスポイントになってしまうので、きちんと自分の学歴を把握して記入しましょう。 基本的な間違いがないか、正式名称で書いてあるか等の確認を忘れずに行なってください。 学歴にブランクのある方は面接時にきちんと説明が出来る準備をしておきましょう。


    8.職歴

     採用担当者にとって即戦力となり得る人材であるかを判断する最初の材料が職歴です。 職歴は職務経歴書に書きますが、応募者の多い企業の場合は必ずしも職務経歴書をじっくり読んでくれるとは限りません。 そのためにも履歴書の職歴は重要アピールポイントになります。 会社名、業種、従業員数などを記入した上で、自身の職務内容を詳しく記入してください。 概要とはいえ、応募者のキャリアが想起できる内容であることが望ましいです。
    未経験職種に応募する際は、応募職種と経験職種との関連性を見つけて、 応募職種でも過去の経験が生かせることをアピールできるようにしてください。 退職理由は「一身上の都合により」と書くのが一般的です。 会社の業績悪化、事業縮小などにより、退社を余儀なくされた場合には「会社都合により退社」と書いたほうがよいでしょう。 また、非常勤や事情がある場合は問題ないのですが、やはりあまり過度に転職回数が多いと印象は良くありません。 途中の会社を省略して後から判明すれば、経歴詐称とみなされて解雇の原因となります。 短期間であっても正社員として勤めた場合には、会社は書いてください。 短い非常勤勤務を複数経験している場合、割愛しがちですが、 丁寧に書いておいた方が面接時のトラブルを未然に防ぐ事ができます。 職務内容に継続性があることや、会社の規模などを書いて転職がステップアップにつながっていることをアピールして、 印象を良くすることを考えましょう。 会社都合による退社の場合には転職回数としてカウントしない企業もありますので、 しっかりと「会社都合により退社」と書いておきましょう。 短い非常勤勤務を複数経験している場合、割愛しがちですが、 丁寧に書いておいた方が面接時のトラブルを未然に防ぐ事ができます。


    9.免許・資格

    看護師免許も必ず書きましょう。その他は仕事にかかわるものを記載します。 あまりに趣味的なものは避けたほうが無難です。


    10.志望動機

    職歴と同じくらい志望動機は大変重要です。 「給与が高いから」「大手企業だから」といった理由だけでは、 採用担当者に「転職するならどこでもいいと考えている人」と思われるだけです。 志望企業の事業内容や職務内容を十分に調査・理解した上で、 「自分の職務経験を生かし、どんな仕事をしたいのか」といった内容を伝えてください。 「求人内容をよく理解しているか」 「企業の事業内容や方向性を把握しているか」も重要な判断材料になります。
    今までの仕事経験(職種・業務内容、成績など)を具体的にどう活かしていきたいかを 文章にまとめていき「採用側にとって魅力的な人材である事をアピースする事」を 意識して書いていきます。文章量は枠の9割以上が理想的です。


    11.本人希望記入欄

     配属先の希望があれば明確にしておきましょう。 また、看護師寮入寮や託児所利用の希望があれば記載しておきましょう。 給与や休日などの希望に関しては、よほど絶対条件でない限り、控えめにした方がよいでしょう。




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