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     専門看護師は「特定の分野(現在11分野)において、 複雑で解決困難な看護問題を抱える対象に高度なケアを提供するための卓越した知識・技術を有する」 と認められた看護師さんのこと。資格取得のためには、看護大学院の修士課程を修了する必要があるのが最大の特徴です。 求められる役割もとても高度で、認定看護師と同様の「実践・指導・相談」に加え、 地域の保健医療福祉職のコーディネート(一体的・組織的なケア提供のための調整)、研究活動、執筆や講演などによる啓蒙活動まで含まれます。 専門看護師になった方は、臨床経験を積んでから大学院に入学したケースがほとんど。 学術的知見と実務経験をもとに看護のあり方自体を追究したいという、高い志をもつ方に向いたキャリアだといえます。


    1.取得条件

    (1)実務経験
     専門看護師資格を取得するためには、実務経験が通算5年以上で、 そのうち通算3年以上は取得を希望する専門看護分野での経験が必要です。 また、看護実践報告書に記載する提出事例として、看護実践2例、コンサルテーション1例、 コーディネーション1例、倫理調整1例、実施した教育活動の報告が求められ、 加えて修士課程で取り組んだ研究(修士論文等)の題名を通知することになります。 なお、2011年以前の認定審査要件では、「実務経験には教育課程修了後6か月以上の経験が含まれること」 「実務経験を積む間の雇用形態が常勤(フルタイム)であること」が規定されていましたが、 2012年からの認定審査ではいずれも撤廃されています。


    (2)教習
     専門看護師になるには看護系大学院の修士課程(2年間)で専門教育を受け、所定の単位を取得する必要があります。 看護系大学院に出願して入学検定をパスしたら、日本看護系大学協会専門看護師教育課程基準で定める26単位または38単位を取得することになります。 2年間の長期にわたって大学院生として実習を含む勉強や研究に専念するので、 病院などで勤務している場合は比較的に休職または退職することが多いようです。 ただし、研究フィールド確保のため、可能であればアルバイトとして病院との関係を保っておく方もいるようです。
    以上のことから、専門看護師資格を目指すためには、次のことを事前に確認しておくとよいでしょう。
    ・希望する看護領域の仕事ができるか(希望する病棟に配属されるか)
    ・希望する看護領域での担当実績を積むことができるか
    ・大学院での学習中は休職制度が使えるか。また、その際の給与補填があるか
    ・授業料支援や費用貸与の制度が設けられているか(※)
    ※教育機関が奨学金制度を設けていたり、自治体や各種財団などが支援を行っていたりすることもあるので、 担当窓口で確認してみるとよいでしょう。

    (3)試験
     主に教習にて教わった内容の認定審査(一次:書類審査、二次:看護実績報告書・筆記試験)が行われます。
    認定後は、5年ごとに更新のための書類審査を受けることになります。



    2.認定分野一覧

      
    資格名内容
    がん看護 がんそのものによる、あるいは化学療法・放射線治療等の副作用症状による
    患者の身体的・精神的な苦痛を理解したうえで、適切な臨床判断の下、高度
    なケアを提供します。関係する医療提供システムの調整も主導します。
    精神看護 社会的ニーズの変化を察知しつつ、精神疾患患者が抱える問題のアセスメン
    ト、セラピーや援助技術の実施等、高度な看護を提供します。また、一般病院
    でも心のケアを担う「リエゾン精神看護」の役割を果たします。
    地域看護 産業保健、学校保健、保健行政、在宅ケアの領域で、地域の人々の生活実態
    に沿って高度な看護を提供します。また、地域の保健医療福祉職に対して、
    ケアの調整・統合・組織化をコーディネートする役割を果たします。
    老人看護 病院や介護施設等で、老齢に起因する認知症や摂食・嚥下障害、排泄障害
    等の複雑な健康問題を抱える高齢者に対して高度な看護を提供します。ま
    た、地域の保健医療福祉をコーディネートする役割を果たします。
    小児看護 小児が健やかに成長・発達していけるように療養生活を支援し、他の医療スタ
    ッフと連携して高度な看護を提供します。家族や地域社会を含め、小児を取り
    巻く成育環境全体に目を配る視野の広さが求められます。
    母性看護 総合周産期母子医療センター等で、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関す
    る健康)の視点から母子に対する高度な看護を提供します。妊娠前の女性が
    抱える健康問題への介入についても高度な専門性を持っています。
    慢性疾患看護 臓器や機能障害の別を問わず、慢性疾患の予防・管理に高度な専門性を発揮
    します。慢性疾患が患者・家族の健康や生活に及ぼす影響と、それに対する
    療養行動特性を理解して、生活習慣病予防や療養支援等を担います。
    急性・重症患者看護 臓器や機能障害の別を問わず、急性・重症疾患の予防・管理に高度な専門性
    を発揮します。緊急度・重症度の高い患者に高度な看護を提供するとともに、
    特殊な治療環境下にある患者・家族の心身の負担に配慮します。
    感染症看護 疫学や統計学の知識を駆使し、院内や地域の感染管理やサーベイランスに
    従事するとともに、感染症患者に高度な看護を提供します。他職種と連携し
    て、易感染患者や医療従事者等の感染予防システムの整備にも努めます。
    家族支援 「家族」を看護の対象としてとらえ、良好な家族-看護者関係を形成しつつ、患
    者を含む家族のセルフケア機能を高め、主体的に問題解決できるよう身体的
    ・精神的・社会的に支援し、水準の高い看護を提供します。
    在宅看護 在宅療養者のニーズをくみ取り、直接的なケアのほか、教育・相談対応を含め
    問題解決のため高度な看護を提供します。また、訪問看護ステーション等の
    事業の管理・運営およびサービスの質改善を担うこともできます。



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