直接応募
「概要」
興味のある病院・施設のホームページで連絡先を確認して直接応募する方法です。
二割程の方は直接応募によって転職をしているというデータが取られています。
資格職で人材を欲している企業もわかりやすい看護師ならではの転職方法で、
抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが様々なメリットがあります。
病院のホームページなどから直接採用活動の有無を確認し、応募するという方法もあります。実際に転職した看護師の方々のうち、
15%〜20%の方は、転職サイトやハローワークなどを経由することなく、直接興味がある病院やクリニックなどに応募し、転職を実現させています。
看護師の転職については直接応募を薦める方も多くいらっしゃいますが、当然ながら直接応募にも他の転職手段と同様に、メリットとデメリットがあります。
そこで、ここでは看護師の方々が病院やクリニック、施設などに直接応募して転職する際のメリット・デメリットについてご紹介していきます。
「長所」
1.希望条件に適した転職活動が行いやすい
職務内容と物理的な距離を熟慮すると豊富な求人活動にも限りがあるように
感じられてしまう事もあります。しかし、直接応募の場合は
下車駅から病院・施設を検索して応募するなど、
自分自身の工夫で求人を開拓できるのが最大の魅力なのではないでしょうか。
2.能動性・入社意欲をアピールしやすい
採用側から見て積極的に応募してきてくれるのは嬉しいものです。
多くの転職先はコミュニケーション能力の高さが必要とされる職業ですが、
直接応募を上手く活用する事によって好意的な印象を相手に与える事が可能になります。。
3.希望求人と直に話を進められる
直接応募は第三者を介して話をすすめる必要がないため両者にとって効率的に話がすすめられます。
採用側は、紹介状の処理や選考の報告義務等の必要事務作業が軽減できるので、
他の転職方法に比べて
日程調整も早めに設定できる点も長所として挙げられます。
4.採用側の雇用負担が少ない
直接応募の場合、ハローワーク・e-ナースセンターと同様に採用側に経費がかからないので、
民間の求人サイトを通じて選考を受けるより採用の敷居が下がる可能性があります。
「短所」
1.労働条件を把握しづらい
ホームページ上に掲載されている情報だけでは、
応募先の詳しい労働条件を把握する事はできません。
面接においては福利厚生面の説明が不足している企業も少なくありません。
当方法で後悔しない転職をするためには、他の転職方法の求人表に掲載されている
必要情報を箇条書きで書き留めておき、
面接当日にこちらから、しっかりと質問できるように準備しておく必要があります。
2.効率が悪い
直接応募の転職は、
(1)調査
(2)求人の有無確認
(3)日程調整
を自分で行なっていかなければなりません。
そのため、直接応募を主軸に転職活動をするのは非常に効率が悪く
スケジュール管理も手間も増してしまいます。
メリットの多い直接応募ですが多くとも第一から第二希望の応募先を直接応募にて
3.交渉がしづらい
直接応募は強い入社意欲をアピールですが、
その副作用として
条件の取り決めが採用側主体になりやすくなってしまいます。
相手が自分を高く評価しており、交渉の余地がある場合には強気な姿勢になってみるのも
わるくないでしょう。
「総括」
看護師を採用する側の立場からすれば、直接応募してくれれば業者にお金を支払う必要もなく、
看護師の意欲も感じることができるので直接応募を好意的に受け止めてくれる病院や施設も比較的に多いです。
しかし、転職する看護師の立場から考えてみると、直接応募だけだとどうしても応募先に関する客観的な情報が不足してしまいがちで、
入職後に後悔する危険性も少なくありません。転職サイトなどを活用して十分に情報収集を行ったうえで、
希望する病院や施設に直接応募するというのが上手な直接応募の活用法だと考えられます。