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ハローワークの求人考察
「概要」
ハワーワークは、 国民に安定した雇用機会を確保する事を目的に国が設置している行政機関です。 職業安定法により民間・国を問わず求職者から手数料・紹介料を徴収する事を禁じており、 求職者には就職（転職）についての相談・指導、適性や希望にあった職場への職業紹介 、雇用保険の受給手続きを、雇用主には雇用保険、雇用に関する国の助成金・補助金の申請窓口業務や、 求人の受理などのサービスを提供します。国が運営しているという事もあり、安心して使用できるためか 転職をする看護師の二割程の方はハローワークを通じて転職をしています。
「長所」
１．ハローワークにしか掲載されていない求人がある
採用する側の立場としては手軽に、かつ低予算で求人が出せるハローワークを 主軸に求人を出している企業も少なくありません。２．採用側の費用負担が少ない
ハローワークは公共職業安定所なので、採用する側に 「求人の掲載から採用」まで一切の費用負担がありません。 有料の転職サイトと異なり、費用が掛からないので採用のハードルが低くなる場合があります。 複数の機関に求人を出している企業の立場としてはハローワークから応募者が現れた方が経費が少なく済むので 採用しやすい、という本音があるのです。いくらハローワーク経由だからと言って採用側が 求める基準を満たしていなければ採用されることはありませんが、 採用のハードルが比較的に下がる可能性がある、という事は頭の片隅に留めておいてもよいでしょう。３．地方の求人が豊富
地方では都心以上にハローワークを通じた求人・転職が根付いており、 地方の求人はとても充実しています。特に、中国・四国・九州・沖縄地方や、 北海道・東北・北陸などの降雪地方については、ハローワークを通じた転職が主流となっています。 地方に在住の方が地元の病院やクリニックの求人を探す場合にはハローワークが有力な情報収集源になります。４．雇用保険（失業保険）との併用が効率的
雇用保険を受給するには、一カ月に三回以上の「求職活動に類する活動」をしなければなりません。 ハローワーク以外での就職活動でも失業保険受給は可能ですが、 求職活動をきちんと証明する必要が出てきます。 その点、ハローワーク内で求職活動をすれば一連の活動記録を機関が行なってくれるので、証明の手間が省け、効率的に 雇用保険の受給手続きを進められます。「短所」
１．就業条件・労働内容が不明瞭
ハローワークの求人は担当者が一つ一つの病院やクリニックを訪問し、求人情報を収集しているわけではありません。 そのため、医療求人に関する情報量が少ない事も多く、 給料や福利厚生などの就業条件の記載についても不明瞭なまま記載されていることがよくあります。 細かい条件などは直接病院に問い合わせなければ正確に把握できないことも多々あります。また、ハローワークの担当者は医療業界の専門家ではないので、 求人先の詳しい実情までは調査・把握できません。 事前に病院の実情をしっかりと理解した上で応募するかどうかを検討したいという方は、 ハローワークから得られる情報だけでは足りませんので、転職支援会社などからも情報提供を受けることをおすすめします。
２．高条件・高待遇の求人が少ない
わざわざハローワークに求人を掲載しなくても看護師が集まってしまうような都心部の人気の病院や企業は、 ハローワークで探すことはできません。 そのような好条件・好待遇の企業は人事の不足が生じた場合には、 看護師の詳細が把握できる転職サイトにて求人を出す事が比較的に多いのです。３．入れ替わりの激しい病院・企業が集まりやすい
ハローワークは経費をほとんどかけずに求人を出す事ができます。 そのような病院・企業は転職サイトにて求人を出してしまうと大きな赤字を作る事になるので 必然的にハローワークに頼るようになるのです。４．ハローワークに通う手間
近年ではインターネットにおいても求人情報を確認できるようになった ハローワークですが、本登録をしなければ詳細情報を確認できない求人も多いです。 そのためお近くのハローワークに行って本登録をしなければ実用的な使用は困難です。 また、応募・相談の際にもハローワークに通う必要があるので 時間的な制約が生じてしまいます。「総括」
ハローワークのみでの求人活動は視野も狭くなりやすく、 高待遇の求人が見つかりづらいので他の求人方法と併用して 利用する事をおすすめいたします。利用時には他の求人サイトとの 傾向の違いを御自身で分析してみるのも有意義ですので、 まずは的確な情報収集を念頭に入れて活動してみると 良いと思います。ハローワークのホームページはこちらになります。