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     看護師のスキルやキャリアアップの王道と言われる認定看護師。 実際に資格を取得するのは一見難しそうに思えます。 病院からの期待も厚いものがあり、生半可な気持ちでは手が届かない資格ですが、 理想の看護を実現するために挑戦するのもよいでしょう。 当項では取得前に必要なスキルから、どんな勉強をするのか、 どのように試験を受けるのかなど取得の流れをご紹介します。 また、認定看護師の分野の種類や内容も併せてご説明いたします。


    1.取得条件

    (1)実務経験
     まず必須となる条件は、「実務経験が通算5年以上でそのうち通算3年以上は特定分野での経験」です。 多くの分野で、当該領域における看護ケースの担当実績(5例以上)が求められています。


    (2)教習
     認定看護師教育機関に出願して入学検定をパスしたら、 6か月以上(615時間以上)の専門教育課程を受講することになります。 共通科目は105時間以上、専門基礎科目と専門科目は時間規定なし、 学内演習および臨地実習 は200時間以上と決められています。 また、課程は「原則として連続した(集中した)昼間の教育であること」とされているので、日勤で働くことはできなくなります。
    以上のことから、認定看護師資格を目指すためには、次のことを事前に確認しておくとよいでしょう。
    ・希望する看護領域の仕事ができるか(希望する病棟に配属されるか)
    ・希望する看護領域での担当実績を積むことができるか
    ・教育機関での学習中は、夜勤に限ったシフトを組んでもらえるか
    (それが無理であれば、休職制度が使えるか。また、その際の給与補填があるか
    ) ・授業料支援や費用貸与の制度が設けられているか(※)
    ※教育機関が奨学金制度を設けていたり、自治体や各種財団などが支援を行っていたりすることもあるので、担当窓口で比較・確認してみるとよいでしょう。

    (3)試験
     主に教習にて教わった内容の認定審査(筆記試験)が行われます。
     認定後は、5年ごとに更新のための書類審査を受けることになります。



    2.認定分野一覧

      
    資格名内容
    救急看護 救急外来等で患者の病態に応じて迅速な救命技術を提供するほか、
    不安な状態にある患者家族への早期ケアや院内トリアージを実施する
    ことも期待されます。災害発生時の急性期医療の担い手としても活躍
    しています。
    皮膚・排泄ケア 褥瘡等の創傷管理、ストーマや失禁等の排泄管理、スキンケアに関し
    て、専門的なケアを行います。看護師が主体的に動き目に見える成果
    を挙げられる領域です。患者・家族による自己管理・セルフケアの支援
    も重要です。
    集中ケア ICU等で生命の危機にさらされた患者の病態変化を予測して重篤化の
    予防ケアを行うほか、二次的合併症(廃用症候群等)の予防および回
    復のため早期リハビリテーション介入(体位調整や摂食嚥下訓練等)を
    担います。
    緩和ケア 疼痛、呼吸困難、全身倦怠感、浮腫等の苦痛症状を緩和するケアを行
    います。終末期に限らず、の早期介入が重視されるようになってきてい
    ます。患者家族に対する喪失と悲嘆のケアも重要です。
    がん化学療法看護 強力な薬剤である抗がん剤の安全な取り扱いと適切な投与管理に関
    する専門家です。化学療法による副作用症状(悪心、脱毛、倦怠感等)
    の緩和やセルフケア支援も、看護師としての専門性が大いに発揮され
    るところです。
    がん性疼痛看護 オピオイド鎮痛薬の適切な投与管理、疼痛緩和ケア等の介入を行いま
    す。看護師の立場から、医師や薬剤師と連携を図ることも重要です。が
    ん性疼痛にフォーカスしている点に、緩和ケア認定看護師との違いが
    あります。
    感染管理 感染管理のエビデンスを理解したうえで、適切な感染予防策・感染発
    生後の対策を主導します。院内の状況を把握するためサーベイランス
    を実施したり、感染対策マニュアルの整備等でも主体的な役割が求め
    られます。
    糖尿病看護 糖尿病患者の血糖管理のため、外来での療養生活指導を行います。
    院内では他疾患の合併症として糖尿病を患う患者が多いため、病棟の
    枠を超えた活動も必要です。また、糖尿病足病変に対するフットケアも
    実施します。
    不妊症看護 不妊症外来等で生殖医療を受けるカップルへの情報提供および自己
    決定の支援を行います。不妊症治療後のハイリスク出産における精神
    的ケアも提供します。「生」と「性」という繊細な問題を扱うエキスパート
    です。
    新生児集中ケア NICU等でハイリスク新生児の病態変化を予測して重篤化の予防ケア
    を行うほか、その新生児の生理学的安定と発育促進のためのケアを担
    います。両親を視野に入れた親子関係形成の支援(母乳育児支援等)
    も重要です。
    透析看護 腎不全に対する透析治療の安全・安楽な管理を担うエキスパートで
    す。慢性腎臓病による透析であれば、患者の生涯にわたって行うこと
    になるため、長期療養生活におけるセルフケア支援および自己決定の
    支援も重要です。
    手術看護 手術室内で患者の侵襲を最小限に抑え、二次的合併症を予防するた
    めの安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理等)を行
    います。また、周手術期(術前・中・後)における継続看護を主体的に
    担います。
    訪問看護 主に訪問看護ステーションに所属し、在宅療養者の個別的なケースに
    応じてケアを行うとともに、その主体性を尊重したセルフケア支援を担
    います。1人で施設外に出向き仕事ができる、臨機応変な対応力が求
    められます。
    乳がん看護 主に外来で集学的治療を受ける乳がん患者のセルフケアや自己決定
    を支援します。また、乳房を温存できなかった場合のボディイメージの
    変容に対する心理的サポートや社会復帰支援などにも重要な役割を
    果たします。
    摂食・嚥下障害看護 患者の摂食・嚥下機能を評価したうえで、適切な摂食・嚥下訓練を提供
    し、誤嚥性肺炎、窒息、栄養低下、脱水等の予防に努めます。口腔がん
    のリハビリテーションやNSTチームの主要な担い手としても活躍してい
    ます
    小児救急看護 救急外来等で患児の病態に応じて迅速な救命技術を提供するほか、
    不安な状態にある患児の家族への早期ケアや院内トリアージを実施す
    ることも期待されます。育児不安や虐待への対応、児や親の権利擁護
    も重要です。
    認知症看護 認知症の各段階に応じた療養環境の調整およびケア体制の構築を主
    導します。認知症による行動・心理症状(BPSD)の緩和・予防は特に
    重要です。訪問看護ステーションや介護施設を含め、幅広いニーズが
    あります。
    脳卒中リハビリ
    テーション看護
    脳卒中患者に対して重篤化の予防ケアを行うほか、社会復帰を目指し
    た脳卒中リハビリテーションを早期から提供します。生活再構築のた
    め、病期に応じた機能回復支援や社会資源に関する情報提供も重要
    です。
    がん放射線療法看護 がん放射線治療のため安全・安楽な環境を整備するとともに、放射線
    による副作用症状(急性障害、晩期障害)の緩和やセルフケア支援を
    行います。特に化学療法等との併用では、関係医療者との連絡・調整
    も重要です。
    慢性呼吸器疾患看護 慢性呼吸器疾患患者の呼吸機能評価や呼吸管理を行うとともに、呼吸
    困難症状の緩和、社会復帰のためADL拡大を目指す呼吸リハビリテー
    ション、急性増悪の予防、セルフケア能力向上のための指導を担いま
    す。
    慢性心不全看護 慢性心不全患者の心不全増悪因子を評価・モニタリングしたうえで、身
    体機能の回復促進、心不全増悪の回避・予防のためのケアを行うほか
    患者の生活調整を支援し、自己管理能力を高めるための指導を担い
    ます。



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