看護師求人転職と友人・知人の紹介

　一般的に転職をした場合は新参者が新たな職場のやり方に従っていかなければなりません。しかし、気の知れた仲の知人との間では看護師としての自分達を高め合う意見交換を建設的に語り合う事が可能になります。また、職場ならではの注意事項や暗黙の了解などを事前に教えてもらえるので他の転職方法より職場に早く慣れる事ができるようです。 知人伝いであるため周りの方々も親近感を持って接しやすくなるのも長所として挙げられます。

２．事前に職場の雰囲気を聞く事ができる

　給与や福利厚生も良いに越した事はありませんが、自分に合う職場の雰囲気で働きたい、という看護師も多いです。求人票や面接で聞くことのできない職場の雰囲気や職員の特徴を聞けるのはとても大きいです。 仕事のストレスに悩む方には検討の価値がある転職方法という事ができます。

３．採用してもらえる可能性が高い

　知人・友人の紹介で転職する場合は、採用される確率も比較的に高くなる傾向があります。採用する側からしても中で働いている職員の紹介であれば、 採用後に手の平を返したような態度をとられる心配も少なく雇用のリスクが低くなるからです。 職場に馴染めず辞められてしまうという不安は採用側にとっても同じなのです。

４．採用側の雇用負担が少ない

　直接応募・ハローワーク・e-ナースセンターと同様に採用側に経費がかからないので、民間の転職サイトを通じて選考を受けるより採用の敷居が更に下がる可能性があります。

「短所」

１．友人・知人の顔に泥を塗らないようにするプレッシャー

　友人・知人が職場から信頼されているからこそ採用してもらえた、と謙虚な姿勢で臨む事はとても大切です。仕事においても迷惑をかけてはならないというプレッシャーがより大きなものになってしまいますし、入職後なにがしかのトラブルが生じても辞めづらいという点は非常に特徴的です。知人・友人から事前にいくら情報を聞いていても、実際に入職してみたら「肌に合わなかった」「人間関係が上手くいかなかった」という事は十分にありえます。しかし、入職後にすぐに辞めてしまうと職場を紹介してくれた知人・友人の顔に泥を塗ってしまう事になるのです。 入職後のあなたの行動や評価はあなたを紹介した知人・友人の組織内での評価にも関わってくるという事を忘れてはなりません。

２．選り好みができない

　労働条件や給与の交渉も若干行ないづらくなってしまうのも当転職方法の特徴といえるでしょう。やはり少しでも条件の良い転職先・求人先を見つけるにはいくつか比較するのが転職の定石ともいえるからです。また知人・友人にも限りがあるでしょうから就業場所が遠くなりがちで、移動時間がかかってしまう職場になる可能性が高いという欠点も念頭にいれなければなりません。

３．快く受け入れてくれない人もいる

　知人・友人の紹介で入職する事を陰で「コネ入社」と言う方もいらっしゃいます。特に採用倍率が高く、競争が厳しい人気の病院や施設であればあるほど周りの反応は厳しくなりがちです。一般的な入社よりも親近感を持って接してくれる方もいればその逆もあるという事は理解して臨まなければなりません。相手の顔色を伺った上で適切な行動を取る事も重要なコミュニケーション能力といえるでしょう。

「総括」

　知人・友人の紹介で転職する場合、一般の応募方法と比較すれば入職しやすいという大きな魅力はありますが、一度入職してしまうと簡単には辞めにくいという事も念頭に入れなければなりません。知人・友人のツテで良いお話を頂いた場合にはぜひとも機会を逃さないようにしたいものですが、知人・友人の紹介だからといって安易に転職を決めるのではなく、入職後のこともしっかりと考えたうえで慎重に検討するのが良いでしょう。特に職場の人間関係などは相性がありますので、知人・友人にとって働きやすい職場が、あなたにとっても働きやすいとは限りません。大切な知人・友人からの紹介だからこそ迷惑をかけないためにも慎重な姿勢で検討を進めるのが良いでしょう。

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