美容外科の求人考察
1.美容外科の役割と特徴
美容外科・美容皮膚科が一般の病院と大きく異なる点は、
病気にかかっている人ではなく、
健康な人を対象としているという点です。
また、患者のオペ看として働くことも比較的に多いということです。
そのため、病院勤務であっても、オペ看をしていた実績があるのなら十分に役立ちます。
美容外科における看護師の仕事内容としては、
オペがあるところでは麻酔時の全身管理、器具受け渡し、注射準備、レーザー照射などがあります。
また、患者の方への説明や、オペ以外の雑務などが比較的に多いところもあります。
美容外科では
新卒の看護師は採用していないところも比較的に多く、
オペ室での経験がある方などは有利なようですが、総じて20代後半〜30代前半の若手看護師の方がメインとなっているようです。
美容外科・美容皮膚科の場合は自由診療で保険の対象外となる施術がメインとなり、
患者の方は高額な費用を払って施術を受けることも多いため、通常の病院と比較するとより「接遇」の色合いが濃くなる傾向が比較的にあります。
看護師とは別にカウンセラーがおり、患者への説明やカウンセリングは業務分担しているところも比較的に多いものの、
接客業・サービス業としての意識も求められると言えます。
サービス業として、美容外科看護師で働く方も多いので、病院勤務よりも、マナー面で厳しい一面もあります。
休日出勤や夜勤というものもありませんので、病院勤務に比べると規則正しい生活が送れるという方が比較的に多いようです。
美容外科看護師は、基本的に土日祝日の休みというものはありません。
休みが平日に集中しているということもありますので友人との遊びや飲み会などに参加できないことも比較的に多いです。
そして、タクシーを手配したり、患者を見送ったりサービス業的な仕事もかなり重要な要素になってきますので、
看護師だけをしているよりも、一度社会人経験があって、そこから看護師として勤務されている方の方が楽かもしれません。
社会人としてサービス業の経験が生かされるという職場でもあります。
そして看護や治療、サービス業としての一面と、広告代理店や業者との打ち合わせなども比較的に多いので、
看護師というよりも、OLと看護師の2つの要素を持っている職業ともいえます。
2.美容外科の給与・給料
美容外科は近年大きく需要が伸びた分野です。
美容外科は自由診療の分野になりますので、仕事内容もクリニックによって大きく違います。
また同じレーザー治療に携わる場合でも、医師によってやり方が大きく異なるため、
転職する際には転職先のやり方を覚える必要があります。
美容外科の看護師はこういったことから、
経験も大切ですが環境に素早く慣れる適応力が重要になってきます。
まだ勤務し始めたばかりで、仕事も同僚との人間関係もゆっくりと慣れていけばいい、
と考えていると慣れる前に試用期間で解雇されてしまうこともあります。
給料が良い分そういったリスクがあることも知っておいた方がいいですね。
美容外科の給与は正看護師、准看護師という部分はほとんど変わりがありません。
つまり、資格ではなく経験や美容外科でのスキルの方が重要なのです。
美容外科では看護師の夜勤はほとんどなく、手当類に関しても業績に対する手当がほとんどです。
看護師の職場としては珍しいのですが、過程よりも結果を重視する職場ということになります。
気が強い人が多い看護師ならではの発想かもしれませんが、ある意味全員に公平に
年収アップするためのチャンスがあるという点において、
他の看護師の職場よりも魅力的な感じがします。
美容外科の看護師の勤務形態は日勤のみですので、
ママさんナースになっても勤務ができるのではと思いがちです。
しかし、実際には日勤のみであっても20時くらいまでの勤務が多いため、
子供を見てもらえる環境がないとママさんナースになった後も勤務することは難しいです。
また
看護師の平均年齢も20代の美容外科クリニックが多いため、
生涯美容外科というのもなかなか難しいです。
逆に30歳まで美容外科にいようといった感じで
一定期間を決めてその間は何があってもやり抜くと思って仕事をする方が、
美容外科では長続きしやすい傾向にあります。