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  • 1.療養型病院の特徴

    療養型病棟への転職をお考えの看護師の皆様のために、療養型病棟の特徴についてご紹介していきます。
    療養型病棟は「急性期よりもゆっくり時間が流れている」「じっくりと患者に向き合うことができる」というイメージがある一方で、 「スキルが身につかない」などのネガティブな意見を聞くことも比較的にありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
    実のところ療養型病棟で働いた経験がある看護師の方からの話を伺うと、イメージとは異なる療養型病棟の実情があるとおっしゃいます。
    療養型病棟への転職をお考えの方は、先入観にとらわれることなくしっかりと事前のリサーチを行い、働き方を想像しましょう。

    まず、療養型病棟には、下記の2種類の病棟が存在しています。

    1.介護療養病床:介護保険が適用される療養病床
    2.医療療養病床:医療保険が適用される療養病床

    介護療養病床については介護施設との機能面の違いの曖昧さから保険料の無駄遣いではないかという指摘もあり、 医療費削減の流れの中で2017年末までの廃止が検討されており、今後は医療療養病床へと転換する病院が比較的に多いと考えられます。
    介護療養と医療療養では看護師の配置人数も仕事内容も異なります。 医療療養のほうが看護師の配置人数は多いのですが、看護師が医療行為に携わるケースも多く、 寝たきり患者の食事・排泄介助や入浴介助、人工呼吸管理、麻薬管理、輸血まで幅広い仕事をこなすため、 実際の業務は一般に想像される療養型病床のイメージよりも比較的に忙しいという現状もあるようです。


    2.療養型病院の長所

    療養型病棟で働いている看護師の方から聞くことが多い療養型病棟の代表的なメリットとしては、下記が挙げられます。

    (1)一人一人の患者と長くじっくり関わることができる
    (2)毎日の変化は少ないが、そのぶん少しの病状や反応の変化に喜びを感じやすい
    (3)急性期と比較すると残業は少ないので、自分の時間はとりやすい
    (4)幅広い業務の経験ができ、急性期とは違うスキル・経験が身につく


    療養型病棟は、急性期病棟出身者からも人気がある転職先です。
    急性期と比較して患者ひとりひとりとじっくり関わることができますし、 日々の変化は少ないものの、変化が少ないからこそ細かな観察眼が必要とされ、少しの変化に喜びややりがいを感じることもできます。
    また、療養型も決して業務が「楽」ということはありませんし、急性期とは違う忙しさがありますが、 急性期と比較すれば残業などは比較的に少ない傾向にあるので、 家事や子育てなどプライベートとの両立を重視したい方や、業務後は勉強の時間にあてて資格取得・スキルアップをしたいという方にも向いています。


    3.療養型病院の短所

    次に、療養型病棟で働いている看護師の方から聞くことが多い療養型病棟の代表的なデメリットについてもご紹介します。

    (1)日々の変化が大きくないので、やりがいを感じづらい人も
    (2)患者の対応が比較的に難しい
    (3)前向きな気持ちで働く思考を得づらい


    療養型病床は「忙しくない」というのは誤解ですが、 病院としての役割上、急性期と比較すれば入院患者の日々の変化はそこまで大きくはなく、業務のバタバタ感もありません。 そのため日々のルーティンが退屈に感じる方や、やりがいを感じられないという方もいらっしゃいます
    急性期のような緊張感のある環境で目まぐるしくバリバリと働くのが好きという方には合わないかもしれませんが、 もちろん療養型には療養型のやりがいがありますので、適性があると言えます。
    また、療養型病床は高齢の寝たきり患者の方なども比較的に多く、じっくりと関われると思っていても、 実際にはコミュニケーション自体を取ることが難しいケースなどもありますし、 急性期よりも長期間に渡り関わるからこそ、信頼関係の構築も重要となります。そうした療養型特有の難しさはあります。
    そして、療養型の場合は急性期と比較すれば年配の看護師の方も比較的に多いので、 若手看護師の方は、入職後しばらくは人間関係の構築に苦労すると言う話も時折耳にします。
    「忙しくない」「楽だから」といった安易な理由ではなく、療養ならではの看護のスタイルが自分に合っていると考えて転職をされる方であれば、 失敗なく転職後もやりがいを感じながら働いている方が比較的に多いように感じます。


    4.注意事項

    療養型病棟への転職をお考えの中には、「急性期のハードさに疲れたから」「もう少し楽に働きたい」とお考えの方も多いかもしれません。
    しかし、実際には療養型病棟の看護師も業務内容は多岐に渡り、急変対応などもあるため、療養には療養ならではの忙しさがあります。
    また、急性期以上に患者とじっくり関わる必要があるため、人間関係に関わる精神的な負荷も感じやすい環境にあるので、 人によっては急性期のようなあっさりとした人間関係のほうが向いていると感じることもあるようです
    そのため、業務負荷の軽減などを主たる目的として療養型病棟への転職をお考えの方は、 転職先の病院では実際にどの程度の業務負荷があるのかをしっかりと確認しておく必要があります。
    夜勤の体制や、医療療養病床なのか、介護療養病床なのかについても必ず把握しましょう。
    重要なのは、具体的な業務のイメージをできる限り正確に持っておくことです。

    逆に、患者とじっくり向き合うことの大変さや難しさも十分に理解した上で、 慢性期の患者に対してきめ細やかな看護を地道に行っていくというスタイルが自分に合うと感じている方にとっては、とても良い選択肢となることでしょう。



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