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    1.小児科の役割と特徴

    小児科は、看護師の中でも人気のある診療科のひとつと言えます。
    小児科はその名のとおり、主に15歳以下の子どもが対象であるため、 子どもが好きという気持ちの強い人が小児科の看護師を目指したり、 幼いころに看護師を目指すきっかけになったということで、小児科の看護師を目指す人が比較的に多いようです。

    小児科には成人科にはない様々な特徴がありますが、その中でももっとも代表的な違いは 患者の子供だけではなくその親への対応も重要であるという点です。
    治療方法などについても当然子供だけでは決められないことがほとんどなので、必然的に患者の親とのコミュニケーションが多くなり、 患者への対応はもちろんですが、それ以上に親に対してしっかりとした対応ができるかという点もポイントとなります。
    また、小児科の場合は成人科よりも緊急入院が多く時間を読みづらいこともありますし、食事介助や寝かしつけなど、幅広い仕事が看護の中に含まれます。
    そして、小児科の何よりの特徴はインフルエンザの時期はとても忙しくなるという点です。
    毎年冬になればインフルエンザの予防接種も増えますし、インフルエンザ患者も比較的に多く訪れます。
    インフルエンザ患者にインフルエンザをうつされてしまうことは良くありますし、予防接種もワクチンの種類が多くその違いを覚えるだけでもかなり大変だという方も比較的にいます。

    小児科の現状はどのようなものなのでしょうか。
    小児科の患者は年齢が上がれば上がるほど比較的に少なくなり、 ほとんどが未就学児童が中心になります。
    特に小さければ小さいほど、風邪など体調を壊しやすいため、 月に何度も小児科に通う子は珍しくありません。

    少子化の時代ですが、小児科はどこも混んでいる状況です。
    小児科医師の不足と言うのも一因です。
    現在の医療報酬制度では、小児科は「儲からない」ということや、 急変が多く、訴訟も多く、激務を強いられるという性質から敬遠される傾向にあります

    小児科が全体的に減っているため、数少ない小児科に人が集まり、 さらに激務になっていくというのも悲しい現実の一端です。
    しかしそんな中、子どもが好き、病気から子どもを救いたいという使命感を持った 医師や看護師が数多く活躍しているのも、小児科の特徴です。


    2.小児科の長所

    小児科で働いている看護師の方から聞くことが多い小児科の代表的なメリットとしては、下記が挙げられます。

    (1)小児科は成人の全ての科が集まるので、とても勉強になる
    (2)子供の笑顔を見ると、どんなに辛く大変でも、元気がでる


    小児科の場合は「小児」というカテゴリで子供のあらゆる症状に対応する必要があるため、様々な科目について学ぶことができるという点は魅力的です。
    また、実際に小児科で働いている看護師の方々からは、「仕事自体はとてもハードで親との関わり合い大変だが、 子供が元気になり笑顔になるのを見ると、とても元気が出てやりがいを感じる」という声を比較的によく聞きます。
    子供が好きな方にとっては、大変な面も辛い面も含めてやりがいがある職場だと言えそうです。


    3.小児科の短所

    次に、小児科で働いている看護師の方から聞くことが比較的に多い小児科の代表的なデメリットについてもご紹介します。

    (1)親との関わり方、対応が難しい
    (2)患者自身と意志疎通が図れないことも多い


    小児科の一番の難しさは、何と言っても患者である子供だけではなく、その親とも深く関わる必要があるということでしょう。親にしてみれば、 自分の大切な子供を預けるわけですから、看護師に対して厳しい目を向けるのは当然のことです。厳しい要望やクレームを受けることもあるようです。
    小児科を転職した看護師の方々の中には、子供はとても好きだったのだがその親への対応が辛くて辞めたという方も比較的に数多くいます。 そして、小児科の難しさは、患者自身と意志疎通が図れないことも多いと言う点にもあります。
    子供はそもそもなかなか言うことを聞いてくれませんし、理性的な行動をとってくれるわけではありませんから、 内服だけで何時間もかかってしまったり、泣き喚かれてしまったり、自分で点滴を抜いてしまうことなども比較的に頻繁にあります。
    ときには、泣き喚く子供を押さえつけて処置を施すこともあります。
    しかし、このようになかなか思い通りに治療が進まなかったとしても、自己点滴抜去により症状が悪化したり、 ベッドから転落したりといった事故が起こった場合には、 看護師は責任を負わなければいけません。このような、子供を扱う小児科ならではの難しさに嫌気が差してしまう方もいるようです。


    4.小児科の給与・給料

    小児科は医療分野において、看護業務が最も難しいと言われています。 採血1つにしても、小児は血管が細いため高度な技術が必要です。
    また、病院での病棟勤務であっても、クリニックなどの外来勤務であっても、 親の対応という難しい面もあります。

    つまり小児科の看護師の仕事内容は、 全ての看護業務において高度な技術、スキルが必要になってくるのです。
    その中で小児科看護師の年収相場はどうかというと、一般の診療科目とほとんど変わりません。
    仕事内容は難しいのに、給料は変わらないとなると、やはり年収が安いと感じてしまうのです。
    病院の小児科は病棟で勤務する看護師は年収が450万程度、 外来やクリニックで勤務する看護師が350〜400万といったところが年収相場となってきます。

    小児科看護師の年収相場に関しては仕事内容と比較すると安いとなってくるわけですが、 小児科で勤務したい看護師は小児科のみで考えているケースが多いです。
    しかし、看護技術が高度になってくるため結局は保育士を目指すことにした看護師もいるくらいです。
    看護師としては医療に携わるわけですが、学校などの医務室で働く看護師という選択もあります。
    しかし、この働き方は年収面は安くなりますので、 仕事内容や勤務条件面で選択しているということになります。
    他にも小児科のクリニックなどで看護師の年収が安い理由は、 小児科のクリニックの収益性が悪いためです。
    小児科のクリニックで患者様が並んでいる光景はよく見ると思いますが、 小児科では患者様1人に対する診察時間が成人の診察の3倍ほどかかると言われています。
    結局、1日で診察できる患者様の数に限りがあるということなのです。

    小児科単科の職場よりも小児科を含んだ様々な科目があるところに転職することが望ましいです。
    例えば外科や内科とセットになっているクリニックであれば、収益性も変わってきますので、 看護師の給与も高くなる可能性があります。
    また、最寄駅から徒歩圏内のクリニックより、バスや自転車で通勤しないといけない方が 給与が高くなりがちです。看護師は通勤時間を希望条件に加えることも多く、 単純に志望者が少ないので、看護師の年収を高くするということですが。



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