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    1.国立病院の概要

    就職や、転職を控えた看護師の方がとても気になる疑問として「国公立病院は民間病院とどこが違うのですか?」と質問をうける事があります。
    病院の施設として大きく違う点は、「開設者」です。 国公立病院はその開設者が公的機関であることに対し、民間病院は医療法人が開設者です。

    開設者の違いが顕著に現れるのが、病院の経営面です。
    国公立病院と民間病院ではその病院の規模にもよりますが、税金からの損失補填や、補助金の有無などがあげられます。

    多額の税金による補填がなされる公的病院と補填のない民間病院が同じ診療報酬制度で経営を行っているため、経営状態にはおのずと差が生じます。


    2.国立病院の給与面

    では、病院で働く看護師にはどのように影響があるのでしょうか。
    やはり、大きな差は「給与面」に現れます。本来の財政状況や、資本力の違いはまず給与面に現れるといっても過言ではありません。
    しかし、最近では比較的によい看護師の人材確保のために給与面で優遇される病院もありますので以前ほど格差はないのかもしれません。


    3.看護業務専従と研修の機会

    国公立病院と民間病院では施設の規模が違うことが比較的に多いようです。
    そのため、マンパワーの差が生じます。規模の大きな病院であれば、業種ごとに業務分担がされているため、 看護師は、「看護業務」に専念することができます。

    また、教育のシステムも整備されているところがほとんどです。 民間病院においては、看護師が看護業務以外の作業を担っているところが比較的に少なくありません。
    また、教育システムについては施設によりばらつきがあります。


    4.民間病院の利点

    ここまでお話しすると一見、民間病院の利点が見えてきません。
    しかし実際には一長一短です。
    国公立病院はマンパワーがある反面、人間関係が複雑になる可能性があります。 民間病院は職員数が少ないところが多く、アットホームな面を持ちやすい傾向にあります。 また国公立病院では、看護業務に専念できますが、民間病院では、幅広く業務を行うことができるという利点に変わります。 「教育の方針」については、民間病院では、差がありますが、 自分が看護師として、仕事をするうえでは、あまり問題視していない方もいますので、一概にはいえません。 教育システムがなくてもいくらでも「学ぶこと」はできるはずです。



    5.国立病院に向いている方(適性)

    (1)安定した収入が欲しい方
    国立病院で働きたいと思う理由の多くのが「給与面」をあげるようです。
    国公立病院は財政面で税金からの損失補填や、補助金制度があります。
    そのため、給与面については民間病院や、一般企業と比較しても安定しているといえます。

    国立病院・公立病院は経営面で、他の企業とは若干異なります。 給与面で安定しているという点においてはどちらを選んでも大きな差はありません。
    また、福利厚生についても比較的良いところが多いようです。

    (2)充実した研修・教育制度
    また「教育面」をあげる看護師もいます。
    特に、看護学校卒後すぐの看護師や、資格取得を目指す看護師は教育面の充実した病院を比較的に選ぶ傾向にあります。
    国公立病院では、クリニカルラダーや、プリセプター制度などの導入により、新人から経験者まで対応できる教育システムがあります。

    (3)キャリア形成
    他にも「看護に専念したい」という考えや、スキルアップ・キャリアアップを掲げる看護師の方も比較的にいらっしゃいます。
    それぞれの看護観・仕事観ですから、どれが正しい、どれが間違っているということはありません。 国立病院や、公立病院を就職先、転職先として選ぶのであればいくつかのポイントを押さえていただければよいのではと考えます。

    国公立病院は、その施設の特徴として、高度医療・最先端医療を行う役割を担っています。
    ですから、専門分野において経験を多く行うことができるでしょう。
    特に専門看護師や認定看護師といった特定分野に特化したスキルを向上させたいのであれば、 支援システムや、資格取得後の活躍の場ができている病院を選ぶという方法があります。

    (4)中途採用や復職の対象として
    国立病院・公立病院の中には「復職支援」を行っているところが比較的に多いようです。
    新人を最初から教育するよりもはるかに短い時間で即戦力となる看護師は看護の現場においては貴重です。
    復職をしたいと考える看護師にとっても国立・公立病院は向いている病院のひとつだといえます。


    6.非常勤から常勤へ

    国立病院・公立病院の求人情報は年度ごとに更新されるため、 常勤の求人情報は9月〜10月の就職活動シーズンに多く提示されます。
    しかし、いろいろな事情で中途退職や離職をされる看護師がいるため、 一年を通して臨時で「非常勤」での看護師の求人情報があります。
    非常勤での勤務は、賞与など、一部の手当てが付与されない分、好条件での求人が比較的に多いようです。
    国公立病院における非常勤看護師は、年度更新の際に常勤として契約更新されることもあります。
    また、常勤を目指している方にとって、常勤になる前に「職場様子を見ておきたい」と非常勤看護師の求人に応募してみる看護師もいらっしゃいます。



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